歯の細胞バンク(歯髄細胞バンク)・嚥下体操
歯の細胞バンク(歯髄細胞バンク)が始まりました
皆様は、歯の細胞バンク(歯髄バンク)をご存知でしょうか?歯の中には歯髄と呼ばれる部分があり、そこには血管や神経、そして「幹細胞」が入っています。幹細胞というのは、身体の様々な種類の細胞になることができる、ちょっと特殊な細胞です。
また、高い分裂能力を持っているのも大きな特徴です。つまり、歯髄を使えば、何かの病気になった時に治療するための臓器を作り出すことができるのです。そこで、使わない歯の歯髄を将来のために取っておく活動が始まりました。これが「歯の細胞バンク(歯髄バンク)」です。当院は「日本歯科大学・セントラルクリニック歯髄細胞バンク」に加入しており、歯髄を適切に取り出して保存するための認定医の資格も取得しています。
使用する歯
歯の細胞バンク(歯髄バンク)に保存するための歯髄は、以下の歯から取り出します。
- 親知らず
- 乳歯
- 矯正治療のために抜く歯
- その他、治療のために抜く歯(ただし、虫歯になっている歯は除く)
※歯の細胞バンク(歯髄バンク)に保存することだけを目的とした抜歯は行いません。
歯の細胞バンク(歯髄バンク)が役立つ場面
歯髄を保存しておくことで、将来、以下の病気になった時、ご自身の細胞を使った再生医療を受けることができます。
今までの骨髄バンクでは血液疾患にしか使うことができませんでしたが、血液疾患以外にも対応できるようになりました。
歯科疾患
- 虫歯
- 歯周病
- 歯の欠損
神経疾患
- 脊髄損傷
- 脳梗塞
筋疾患
- 心筋梗塞
- 心筋ジストロフィー
臓器疾患
- 糖尿病
- 肝硬変
- 肝線維症
その他
- 角膜欠損
- 毛包欠損
- 下肢虚血
また、上記以外にも、難しい病気になった時に個人の身体に合ったオーダーメイドの薬を作ることができるなどの幅広い可能性があります。
歯の細胞バンク(歯髄バンク)の費用
初年度費用 | 50,000円(税別) |
---|---|
年間保管費用 | 20,000円(税別) |
もし病気などになって、保存していた歯髄を使用した時に細胞がうまく培養できなければ、保管費用は返金されます。また、途中で保存するのをやめることもできます。
初年度費用 | 55,000円(税込) |
---|---|
年間保管費用 | 22,000円(税込) |
もし病気などになって、保存していた歯髄を使用した時に細胞がうまく培養できなければ、保管費用は返金されます。また、途中で保存するのをやめることもできます。
嚥下体操
嚥下体操って??
食事をしていて、むせることや、飲み込みにくいと感じることはありませか?
「嚥下」とは飲み込む動作のことです。舌やお口の周りの筋肉を使い、食べ物(飲み物)を喉の方へ送り込み、のどを通過した食べ物(飲み物)を食道へ送り込む一連の動作です。嚥下体操とは、その動作を鍛えるための体操です。
どんな方にやって欲しい??
「嚥下体操」という言葉を耳にした事がある方は、お年寄りがやるものと思っている方が多いと思いますが、それは勘違いです。お年寄りだけではなく、若い人にも増えている嚥下障害。実際にご来院いただいている患者様の中にも、嚥下体操を行って欲しいな、と感じる方は少なくありません。食事前の少しの時間でもいいので、嚥下体操で食べるための筋肉、笑顔をつくる筋肉、楽しくおしゃべりをする筋肉をトレーニングしましょう。
嚥下体操で誤嚥予防!ご両親にも広げていこう!
あなたのお父さん・お母さんは元気ですか?美味しくご飯を召し上がってますか?
飲み込むのが大変そう、よく咽ている場合は誤嚥性肺炎を気にしてあげましょう。誤嚥性肺炎は嚥下機能が低下した高齢者に多く発症し、免疫力が弱い高齢者では重症化しやすいので嚥下体操を行って予防に努めることが重要です。
(※誤嚥とは唾液や食物などが食道ではなく、誤って気管に入ってしまうことをいいます。)
嚥下体操のやり方
食事の前に行うことをオススメします!
最初に椅子へ深く腰掛けて背筋を伸ばし、リラックスしてから始めましょう。
嚥下体操は筋肉のトレーニングですから、ある程度の負荷をかけなければ鍛えることはできませんが、
負荷のかけすぎは首や肩をいためて逆効果になることもあります。無理なく痛みのない程度で行いましょう。